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日常の営みを超えた視界に、時間の感覚も、感情の起伏も「空(くう)」に近い。 連日、共鳴、共感、反感、違和感、失望感、恐怖感が、通常の何倍も同時に感じ続ける疲労。 連日、記者の「してやったり」の声質と「うろたえる人間」を見る自分への、いやな罪悪感。 真実を知りたい。何がおこっているんだ。情報を知りたい。セレクトした情報はいらないよ。
余震。ざわざわした毎日。ひとり取り残された感覚。ネットの汚い言葉を読んでしまった目。 「復興」という言葉を聞くたびに、演出された文字を見るたびに心の奥に鋭利な棘が刺さる。 話せないから並んで歩く。
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